ワシントン州の住民が、これまで人間に感染した例のないH5N5型鳥インフルエンザに伴う合併症で死亡したと、州保健当局が11月21日に発表した。患者は基礎疾患を持つ高齢者で、治療のために入院していたという。
これは米国で9か月ぶりのヒトへの感染例であり、国内で報告された鳥インフルエンザによる死亡例としては2例目となる。疾病予防管理センター(CDC)は、一般市民へのリスクは依然として低く、ヒトからヒトへの感染の痕跡は見つかっていないと強調した。
この患者は裏庭で家禽を飼育しており、当局はこれが感染源となった可能性が高いと特定した。鳥インフルエンザは数十年にわたり世界中の野鳥の間で流行してきたが、2022年に始まった米国での発生では哺乳類間での感染が増加している。
CDCによると、全米で70件のヒトへの感染が報告されており、その大半は動物と密接に関わる仕事に従事する人々だという。ほとんどの感染は軽症だが、当局は家畜や家禽を扱う者に対して予防措置を講じることを強く促し、同時感染リスクを減らすためにインフルエンザワクチン接種を推奨している。
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