人気製品であるバイハート・ホールニュートリション乳児用粉ミルクの製造会社であるByHeart（バイハート）は、11月7日に米国食品医薬品局（FDA）から乳児ボツリヌス症集団発生の調査についての通知を受けた。同社は、当該製品の2ロットを市場から回収することを決定した。
FDAの集計によると、2025年8月以降、米国で乳児ボツリヌス症が83例確認されており、そのうちの13例は当該の粉ミルクを摂取した乳児であった。
バイハート社は声明において、自社製品とボツリヌス症集団発生の直接的な関連性については決定的な証拠は得られていないとしながらも、予防措置として自主回収を実施すると発表した。
ボツリヌス症はボツリヌス菌によって引き起こされる。この細菌が産生する毒素は、人体神経系に影響を及ぼし、死に至る可能性がある。ボツリヌス症は食品保存だけでなく、美容目的や医療目的でのボトックス注射の誤用とも関連しており、今回の米国での発生が示すように乳児にも発症し得る。
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