国の富を測定する基準については意見が分かれているが、最も一般的な測定基準は国内総生産(GDP)であり、この基準ではアメリカ合衆国と中国がそれぞれ世界第1位と第2位の地位を占めている。
GDPは、その国において1年間に生産された財の価値の合計だが、その国の国民一人一人の実際の富を測定するものではない。
国民一人当たりが持つ富を測定する指標として、一人当たりGDPが存在する。これは、国の富を国民全員で均等に分配した場合、一人当たりが得る収入を測定するものだ。
例えば、GDPは高くても人口が膨大な国では、一人当たりGDPの順位はそれほど高いとは限らない。人口が多いほど、必要とされる富も多くなるからだ。
国際通貨基金(IMF)の一人当たりGDPデータに基づく、世界で最も国民が裕福なランキング上位30カ国をご紹介しよう。データは最新のものと異なる可能性がある。