11月2日、ドナルド・トランプ米大統領が大統領専用機であるエアフォースワン内で発表した声明によると、「過去最多のキリスト教徒の殺害」を阻止するため、ナイジェリアへのアメリカ軍派遣または空爆を計画しているという。
ナイジェリアは10年以上にわたり、イスラム国系のボコ・ハラムやその他のテロリスト集団による攻撃の影響を受けてきた。
アメリカ合衆国の危機監視団体ACLEDのアフリカ上級アナリストであるラッド・サーワットによると、こうした攻撃は無差別であり、キリスト教徒、イスラム教徒、そして伝統的な信仰者コミュニティの双方に壊滅的な打撃を与えているという。その原因は「政治的権力、土地紛争、民族性、カルトの支持」といった複数の要因が重なっていることにある。
アメリカ合衆国は、軍事行動を国際的な問題の解決策と捉えることが多い。実際に、1783年にアメリカ独立戦争が終結して以来、同国が武力を行使しなかった時期はほとんど存在しない。そしてトランプの今回の宣言により、ワシントンは再び武力紛争に備えつつあるように見受けられる。
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