アメリカ心理学会(APA)の新たな研究により、短時間の動画はメンタルヘルスに著しい悪影響を及ぼすことが明らかになった。
研究者らは71件の研究にわたる98,299名の参加者を分析し、TikTok、Instagramのリール、YouTubeのショートの過度な利用が注意力低下や抑制制御を弱体化させていることを発見した。短時間のコンテンツをたくさん視聴すればするほど、認知能力は低下する傾向にある。
APAは、高速かつ刺激の強い動画への継続的な曝露は、読書や問題解決といった処理速度の遅いタスクをより困難に感じさせる可能性があると警告している。若年層が1日平均6.5時間をオンライン上で過ごすという現状を踏まえ、この研究では、こうしたパターンが実際の神経認知症候群の一因となり得ることを示唆している。
こうした知見は「脳腐れ(ブレインロット)」への懸念の高まりを裏付けるものだ。
オックスフォード辞書が2024年の年間単語に選んだ「脳腐れ(ブレインロット)」は、「特に取るに足らない、やりがいを感じないコンテンツの過剰消費の結果と見なされる、個人の精神的および知的状態の衰退」を意味する。
この言葉は冗談や、あるいはカジュアルな場で使われることが多いが、だからといって深刻な問題ではないという意味ではない。気になる?詳細を知るには、このギャラリーをチェックしてみよう。