アメリカ合衆国の初期の歴史において、大統領が在任中に国境を越えて旅をすることは、ほとんど、あるいはまったくなかった。大西洋を渡るのに何週間もかかり、国際外交が手書きの書簡で進んでいた時代には、現職のアメリカ大統領が外国を訪れるという発想自体が考えられなかったのである。
実際、ジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソンのような初期の指導者たちは、自身の職務を国内にしっかりと根差したものと捉えており、国際問題には大使や文書で対応し、自らが出向くことはしなかった。大統領の職務には外国訪問という概念は含まれていなかったのだ。
しかしこの125年のあいだに、現職のアメリカ大統領のほぼ全員が、さまざまな理由で海外を訪れるようになった。外交関係を築くためであれ、あるいはレジャー目的であれ、大統領任期中に初めて海外に赴くという出来事は、常に関心を呼んできた。
興味がわいただろうか?ギャラリーを進んで、歴代大統領たちが最初に訪れた国を見てみよう。