多くの人が、冷戦史において最も危険な時期として1962年のキューバ危機を挙げる。確かにこの危機は全面的な核戦争へと発展する可能性を秘めていたが、幸いにもアメリカ合衆国とソ連の直接対決は回避された。危機は10月16日から28日までの約2週間続いた。
しかしその21年後、1983年には一連のさらに深刻な脅威によって、再び両超大国が核戦争の瀬戸際まで追い詰められた。実際、1983年は冷戦全体を通して最も危険な年とされている。それにもかかわらず、その危険性は当時ほとんど知られず、見過ごされていた。では、何が起きていたのか?
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