ホリデー貧困とは、仕事から離れて休息や余暇を過ごすための費用を賄うことができない状態を指し、欧州連合(EU)全域で深刻な問題となっている。欧州労働組合連合(ETUC)が発表したユーロスタットのデータによると、2023年には、有職者の15%にあたる約4,200万人が、自宅を離れて1週間の休暇を取るための費用を捻出できなかったという。その割合は国によって異なるが、東と西の明確な格差が顕著となっている。東欧および南欧諸国は一般的にこの割合が高く、西欧および北欧にある比較的豊かな国々は低い水準となっている。物価の上昇、賃金の伸び悩み、経済格差が主な要因となっている。
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