カタールから「贈与」されたエアフォースワンのジェット機の改修費用は、実のところまったく無料ではなかった。そして都合よく、ワシントンの誰もがその費用について語ろうとしない。公式には、その費用は機密扱いとなっている。だが非公式には、ほぼ10億米ドルが予算超過の核ミサイル近代化計画に振り替えられているようだ。これは、ワシントンに詳しい人々ですら物議を醸す、巧妙な官僚的ごまかしの一例である。
一方、トランプ前大統領は、連邦準備制度理事会本部の25億米ドルに及ぶ改修を声高に批判してきたが、自身の専用大統領機にかかる天文学的な費用については、いまだにベールに包まれている。このエアフォースワンのアップグレードは、ワシントンにおいて本当の費用がいかに巧妙に隠されるかを物語っている。
このギャラリーでは、大統領の“無料とは程遠い”空の旅に流れた資金の足跡をたどっていく。