世界中で、各家庭が持つ子どもの数は数十年前に比べて大幅に減少している。国連のデータによると、1970年代以降、家族あたりの平均出生数は半分以上減少した。
米国のような富裕国では少子化が常態化し、人口の高齢化が進み、多くの主要経済国でも人口減少が始まっている。専門家は、この変化が大きな変革をもたらすと警告している。定年退職までの労働期間の長期化、企業にとっての労働市場逼迫、高齢者介護および医療制度への負担増大などだ。かつては子供を持つことは個人の選択と思われていたが、今や地球規模の課題となっている。
数字の背景には、各家庭の事情とそれに伴う様々な影響が存在する。このギャラリーでは、この世界的な潮流がどのように展開しているかを紹介する。